アンチエイジング :コスメとは、単なる化粧ではなく体全体をきれいにすること

アンチエイジング

アンチエイジングとは、老化を防ぎ、若返りを促す「抗加齢」のことをいい、「アンチ」は対抗、「エイジング」は老化を意味しています。

アンチエイジングという言葉は、一般的にはシミやシワを消すという、皮膚の若返りなどに関して使われることが多いのですが、本来は、高血圧や糖尿病、高脂血症など、加齢に伴って増える生活習慣病の予防なども含まれている概念です。


「老化」とはいったいどういうことなのかが、医学的に解明されつつある現在では、それを積極的にコントロールすることにより、誰でも若返る可能性を掴むことができるようになりました。

老化の原因としては、ホルモンレベルの低下、免疫力の低下、活性酸素などによる酸化ストレスなどが考えられており、アンチエイジング医療では、免疫やホルモンが低下している時は、これらを積極的に補う治療を行います。


米国ではアンチエイジングのため、成長ホルモンなど、加齢により減少してしまった様々なホルモンの投与が行われているようです。

また、酸化ストレスへの対策としては、抗酸化作用を持つ成分が入っている食品や化粧品が、アンチエイジングを目的として使われることが多くなっています。

例えば、従来医薬品であったコエンザイムQ10は、その抗酸化作用が注目され、健康食品として社会的に注目されています。

コエンザイムQ10は、シワ取りなどの効果を期待して、化粧品に配合されたものも登場しています。

このように、アンチエイジングは、化粧品メーカーにとっても重要なテーマであり、「しわ」「美白」「育毛」がその主な柱とされています。


またアメリカでは、アンチ・エイジング・メディスン(抗加齢医学)の研究が盛んです。

1993年に7人のドクターが起こした米国抗加齢学会には、7000人を超える 学会メンバーがおり、医療において非常に注目されている分野です。

近年のアンチ・エージングの医療法の発達により、自然ホルモンの置換によってホルモンのレベルを若年期のレベルにすることで、 老年化を遅めるだけではなく、若さを蘇らせることも可能と考えられています。

その研究は今後ますます期待されることでしょう。