化粧の低年齢化 :コスメとは、単なる化粧ではなく体全体をきれいにすること

化粧の低年齢化


最近では驚くほど、中高生の化粧が一般化しています。

20年前は、化粧をするのは女子大生ぐらいで、中高生が化粧をするのは不良といわれていたほどです。

一般的に、中高校生は誰も化粧をしていなかったのです。

しかしいまや、女子高校生の90%は化粧をしていますし、化粧について校則で禁止されていない学校は40%なのだそうです。

校則で化粧を禁止している学校が60%もあるにも関わらず、女子高校生の多くは、日常的に化粧をして登校しているのが実際です。

化粧品のイメージを変えたのが、ドラッグストアや100円ショップの登場で、低価格で購入しやすくなり、中高校生に化粧品が浸透しやすくなりました。


ここ数年で化粧の低年齢化はますます進み、最近では女子小学生は早い時期から洋服、アクセサリー、コスメに興味をもつなどおしゃれに対する関心が高くなってきています。

小学生も化粧する時代になってきたのです。

小学生向けのマンガやアニメ番組でも、おしゃれや恋をテーマとした作品が非常に多いことから見ても、現代の小学生を包む環境が、化粧への興味を強く後押ししているのかもしれません。


また、昔と比べ今では、化粧品をドラッグストアやコンビニ、100円ショップ等で気軽に買うことができる為、小学生でも簡単に購入できるようになっています。

大手化粧品メーカーや、おもちゃメーカーなどは、小中学生をターゲットにした化粧品を数々発売していますし、小中学生向けの雑誌には、必ずメイクの記事が掲載されているのだそうです。


また、小学生の化粧の加速的拡大にはバブル世代の母親に理解があることが挙げられ、親たちの子育てスタイルの変化により、かわいくなるからと言う理由で母親が化粧品を買い与えるケースも多いといわれています。

驚きの統計は、化粧初経験は4歳で70%を超えており、女子小学生の80%以上が化粧経験あり、ということです。

いまや、保護者の大半が小学生の化粧を容認、または後押ししており、「美」への興味はどんどん低年齢化していくことでしょう。