コスメの歴史(1)
コスメとは「化粧品」のことで、体を清潔にしたり、見た目を美しくしたりする目的で、皮膚などに塗布するものなどを総称して呼びます。
比較的、作用の緩和なものを言い、基礎化粧品、メーキャップ化粧品、シャンプーなどを指しています。
一般に言われる薬用化粧品は、日本の薬事法上、化粧品ではなく医薬部外品に分類されます。
化粧は、自分を美しくする方法として、いつの時代も人々の生活から離れることはありません。
女性は美に敏感なので、早いうちから化粧に興味を持ち、近代では中学・高校生の年齢で化粧をしているのは当然のようになっていますし、大人になるにつれてますます、マナーとしてのメイクを身に付けたりと、化粧をするということは、やはり生活に密着しているのだと思います。
さて、時代を重ねるにつれ、どんどん発展していく化粧の世界には、、どのような歴史があるのでしょうか。
ご紹介させてもらいます。
約7万年前の古代では、口や耳の穴から悪魔や魔物が進入すると考えられていました。
そして、それらのものから自分の身を守る為、赤色の物体を顔面に塗り付けていたと言われており、そのように行われていた習慣が、今日の化粧の始まりだと推測されているのです。
これは、出土した当時の人骨の口に付着していた赤色の顔料の痕跡から判明したのだそうです。
また、紀元前1200年代のエジプトでは、人々が目や唇に化粧を施している絵画も見つかっており、古代エジプトでのきらびやかな装飾や化粧は、テレビや本の中の資料でもよく紹介されています。
例えば、ツタンカーメンの黄金のマスクは、目の周りにくっきりと、アイラインを施していることが見てとれます。
当時のアイラインの原料は、紺色の鉱石であるラピスラズリで、それを細かい粉にして液体に溶かして使用していたようです。
この粉末は、古代では大変に高価な貴重品であり、純金と等価もしくはそれ以上の価値で流通していたと伝えられています。
現在でも中近東地域では、このようなアイラインを日常に行っているのだそうです。
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