主なコスメ(5)
香水は、体や衣服に付けて香りを楽しむための、化粧品の一種です。
もともと宗教的な用途や薬用として使われていましたが、近代からは、楽しみやたしなみとしての香水が生まれてきました。
香料をアルコールに溶かして作られ、現在では数多くのブランドが生まれています。
日本でも大きな産業として栄えてきたのですが、東洋人がもともと欧米に比較して体臭の少ないこともり、香水の使用は未だ欧米ほど一般的になってはいないようです。
香水そのものの認知や、マナーなどの普及も、まだまだ発展途上です。
日本の化粧品会社の製品もありますが、多くの人気商品が代理店によって海外から輸入されています。
香水は定番のブランドがある一方で、新商品、季節限定商品が、市場で注目されることも多く、女優などが自分の名前を冠した商品やブランドを立ち上げることもあります。
香水は、付けた人間の体臭と混ざり合って香りを演出するので、液体の香りそのものからは、身に付けた時の香りを知ることはできないそうです。
肌の酸性度(Phペーハー)、水分量、皮脂量が各人異なる上に、皮膚を構成するタンパク質の末端のアミノ酸の違いで、飛ばされる香料と残される香料に個人差があるのです。
また、香りは時間が経つにしたがって変化していきます。
香水をつけて10分くらいの香りをトップ・ノート、少し時間が経って20-30分ぐらいの香りをミドル・ノート、大分時間が経って消えてしまうまでの香りをラスト・ノートと言います。
香水は揮発性を利用することから、体温の高い脈打つ場所につけるのが一般的とされています。
特にひじの内側につけると皮膚温が高く、動作もある為、効率よく揮発するのだそうです。
よく知られる手首は、衣服や物に触れる事が多く、あんがい消えが早くなります。
耳の後ろや首筋などの鼻に近い場所につけると強く、膝裏や足首などの鼻から遠い場所につけると弱く、香りを感じられるようになり、ハンカチやスカートの裾など、衣服につける場合もあります。
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