コスメメーカー(P&G、MAXFACTOR) :コスメとは、単なる化粧ではなく体全体をきれいにすること

コスメメーカー(P&G、MAXFACTOR)


P&Gは、正式名称を「プロクター・アンド・ギャンブル」といいます。

アメリカ合衆国に本拠を置く一般消費財(洗剤、トイレタリーなど)メーカーで、1837年に、石鹸業者のジェームス・ギャンブルとローソク業者のウィリアム・プロクターが、共同出資で設立しました。

ホームケア製品、ペットフード(アイムス)、紙製品、化粧品(マックスファクター)、ヘアケア製品(ヴィダルサスーン、パンテーン、ハーバルエッセンス、ウエラジャパン)、ヘルスケア製品、食品(プリングルズ)などの事業を持ち、世界80カ国以上で展開している大手企業です。

マーケティングに非常に力を入れる企業として知られ、社内でのブランド・マネジャーの競争はきわめて激しいといわれます。

また、P&Gのブランド戦略は、MBAのケーススタディの題材としてもよく取り上げられているほどです。

MAXFACTOR(マックスファクター)は、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)グループに属する化粧品会社であり、ブランド名です。

日本本社は兵庫県神戸市東灘区に所在しており、元来はロレアルグループの一員でした。

1909年、ロシアのロイヤルバレエ団のビューティーアドバイザーだったマックスファクター1世が、ハリウッドに、化粧品・演劇用品店「マックスファクター」をオープンしたのが始まりです。

彼はアメリカに渡った後、ハリウッド映画の黎明期に公式ビューティーアドバイザーとして活躍して、生み出した数々のメークアップ製品は、映画スターに愛用され、世界の一流ブランドとしての地位を築き上げました。


現在では当たり前のように使われている、マスカラやリップブラシなど、今では馴染み深い化粧品の多くは、マックスファクター1世によって生み出されたものなのです。

また、日本でも定着している「メークアップ」という言葉は、常に上を見て事業を展開していた彼の、「MAKE UP(もっと美しい表情を)」のセリフが、後に「化粧する」という意味で使われるようになったのだそうです。