紫ウコン
紫ウコン(ガジュツ(我朮))はショウガ科の多年草です。
根茎が生薬(日本薬局方に収録)として用いられ芳香健胃作用があります。
夏ウコンともいいます。
紫ウコンは、秋ウコン、春ウコンとは違い、色素成分のクルクミンはほとんど含まれていません。
ただ、「シネオール」、「アズレン」、「カンファ」といった精油成分を含み、すばらしい芳香です。
漢方では、「芳香性健胃剤」として使用されていて、特に胃潰瘍、十二指腸潰瘍によいとされています。
この潰瘍の主な原因とされているのがヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)ですが、胃、十二指腸潰瘍の患者さんに紫ウコンを使ったところ、ピロリ菌が消滅し、潰瘍の再発も見られないといった報告があるのです。
また、血液の浄化、血管や脳細胞の老化防止にも効果があるとされています。
血液を浄化することによって肩こりや腰痛の原因物質を取り除いてしまい、痛みも解消してくれます。
同じような意味で疲労回復効果もあります。
紫ウコンは、赤紫色の花を付けること・根茎が白紫色であることから、こう呼ばれます。
(日本本土では、花を付ける率は非常に低いです。)生薬名は「莪朮(ガジュツ)」です。
こちらの名前の方が知られているかもしれません。
また、「弘法の石芋」という別名も有ります。
原産地はインドです。
日本では、奄美大島や屋久島で多く栽培されています。
秋ウコン・春ウコンよりも寒さに弱く、保存の難しい種類です。
秋ウコン・春ウコンとは違い、黄色色素のクルクミンは殆ど含んでいません。
代わりに精油分の「シネオール」、「カンフェーン」といった成分を含み、素晴らしい芳香なのです。
漢方では、通常は「芳香性健胃剤」として使用されていて、特に胃潰瘍に良いとされています。
また、血液の浄化、血管や脳細胞の老化予防に効果があると言われます。
血液を浄化することによって肩こり・腰痛の原因物質を取り除いてしまい、そういった痛みも消してくれます。
同じ意味で、疲労回復効果もあります。(巨人の長嶋名誉監督も選手時代に常用していたようです。)
また、ダイエット効果があるとテレビで放映されて話題になっています。
紫ウコンも、単品で使用するよりも、秋ウコンを混ぜて使用した方が、クルクミン効果も加わって、効き目が増すようです。
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