ウコンの栽培方法 :ウコンの種類、効果と食べ方

ウコンの栽培方法

肥料は、堆肥・腐葉土・鶏フン・油カス等の有機質肥料を中心に多めに施用します。

土質は、やや湿り気のあるところが好適のようです。(畑より田がよいようです。)

畝幅80cm、畝高30cmくらいとし、4〜5月に親指大(約40g)以上の大きい根茎を、株間40〜50cm、覆土5〜7cm で植え付けます。

畑のない方は、プランター、スチロール箱、大鉢、石油缶等を利用してベランダでも栽培できます。

葉茎は高さ約1.2mくらいになり根茎は約1kgになります。

収穫は葉が枯れてから初霜が降りるまでに行います。

茎の付け根にある親株を植えると花が咲き水もちのよい切り花になります。

春ウコンは、早植えしたときに5月下旬頃たまにピンク色の花が見れます。

秋ウコンは、8〜9月頃ほとんどの株で白色の花が見れます。

ウコン(うこん)はインド原産のショウガ科の多年草で根の部分が原料となります。

日本での栽培は沖縄、徳之島、種子島、屋久島、奄美大島、鹿児島などで自生するということで、特に最近、健康に対するウコン(うこん)の効能が注目されており、沖縄では、以前に増して栽培が盛んになっているようです。

ウコンの栽培の歴史は古く、インド東部地方では紀元前970年頃には栽培が始まっていたといわれています。

時がたつにつれ、周辺地域へも栽培技術やその使用方法が伝わって、広く知られるようになりました。

その後、西洋との交易が進むにつれて、ヨーロッパでは胡椒などと共に珍しい香辛料として高額で取引されるようになります。

日本では、江戸期以前、室町時代から中国大陸経由で渡来していたとされ、その頃は貴重な薬種として珍重されていました。

一方、まだ独立国であった琉球国には1500年頃にウコンが渡来したようで、その後琉球では栽培が開始されます。

1609年になると、薩摩が琉球王朝を支配下ににおきます。

その結果、日本におけるウコンの流通に大きな展開が生じます。

日本の一部となった琉球から、琉球産のウコンの流通量は急速に増大していったのです。

そして、ウコンは特権階級や富裕層の独占物から庶民にも馴染みの深いものに変わっていきました。

そんなウコンも、明治以降西洋医学が浸透するにつれ、他の東洋医学起源の薬種と同じく衰退の運命をたどることになります。

凋落したウコンは一部の漢方薬や、沖縄など一部の地方で民間療法的に用いられ、細々と生きながらえていたのです。