釣りには総合力が必要?
「釣り」の世界は、
経験を積めば積むほど奥深く広がっていくようです。
コツやヒントやポイントを早くつかんで、
自分のものにしていきましょう。
そのためには、洞察力・観察力・想像力が必要です。
そして、それらを総合して考える力です。
たとえば、ある釣り場に行って、どこに座るか、これは問題です。
そこで洞察力・観察力・想像力を働かせるわけです。
残り餌が落ちていれば、そこで釣れる魚の種類がわかります。
イカが吐いたスミや、魚をしめた時の血の痕跡が
まだ残っていれば、最近そこで釣り上げた証拠です。
いかにも地元のベテランのような人が、どこに座っているか、
また、どこに移動するか等も観察しましょう。
防波堤の先端は誰しも行きたがる所ですが、
人数も多く、魚も毎度のことに慣れてしまって
住みにくいのかあまり釣果は期待できないものです。
魚の巣となるテトラは、同じように並んでいるだけに見えますが、どこかくずれかかったり、くぼんだりしている所があるはずです。
そういう変形しているところを探しましょう。
コンクリートの継ぎ目や岩の間等に少しでもスキ間があれば、
そこが狙い目です。
藻が生えている場所、プランクトンや小魚のたまり場所、
時刻と潮の流れ、魚の食事時間、海底の起伏の様子、
前日の天候など。
いろいろなことを観察して、洞察して、想像して、
それらを総合して積み重ねていくことが、
釣れるチャンスを逃さないコツでしょう。
そう考えると、わざわざ遠出するより、
気軽にいつでも行ける近い釣り場に、何回も行ったほうが、
いろいろな観察ができますし、
より深く知ることができるといえます。
何よりの勉強でしょう。
ベテランの人が座っていたところに座っても、
同じようには釣れません。
仕掛けや道具で魚を釣るのではありません。
大自然の中に飛び込むのですから、自然の摂理にしたがって、
さまざまな自然の変化を感じとり、
観察に時間をかけることは、
仕掛けなどに凝るよりもきっと役立ちます。
Powered by
Movable Type 4.25